投資バカ 賢い人は金融機関を信じない(中野 晴哲 著)の感想



読書感想文です




「投資バカ  賢い人は金融機関を信じない」という本を読みました。
直販系投信であるセゾン投信の社長、中野晴哲氏の著書です。

これまで、経済評論家やファイナンシャルプランナー、経済ジャーナリストの書いた投資本は何冊か読んで参りましたが、実際に投信を運用する立場の人の著書は未読であった事もあり、手を伸ばしてみました。

本書で言う「投資バカ」とは、自分で考える事も調べる事もせず、他人(銀行や証券会社の営業員など)の言いなりになって投資を行っている人を「投資バカ」と表しています。

この本のシリーズには「預金バカ」という本もあるそうですが、今の日本は預金バカと投資バカがほとんどを占めてしまっている状況との事。
預金バカ、どんな人の事なのでしょう?気になりますね。

そちらについても、その内読んでみようと思います。

予感ですが私、預金バカに該当する気がしてソワソワします。

では、本の内容についてです。


1:FXや株式の短期トレードはなぜダメなのか
2:個人投資家に個別銘柄投資は合いません
3:投資信託やETF、それを購入する金融機関はちゃんと調べましょう
4:新興国のリスク、ちゃんと理解してる?
5:生命保険を勘違いしてない?
6:他人を信用するな

要約しますと、ザックリこんな内容で進んでいきます。

投資信託を運用する会社の社長だけありまして、やはり投資を行うなら投資信託が一番との見解がなされていますが、日本の投資信託はほとんどが投資に値しないと嘆かれていました。

個人的には、新興国に関する説明が非常に参考になりました。


中国、インド、東南アジアの国々・・・新興国といわれる国々は、現在急激な工業化が進んでいますね。
私はまだ30代なので実際には当時の状況を知りませんが、 いまの新興国は戦後日本の高度経済成長期のような状況にあるものだと感じていました。

その結果日本が先進国へと成長したように、現在成長している新興国もいずれは先進国へと発展していくものだと思っていましたが、本書では決してそうでは無いのだと言うことを気付かせてくれます。

これから投資を始めようと考えている人、投資は既に行っているのになかなか思い通りにいかない人は本書を読んでみてはいかがでしょうか。




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