モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が、中国A株をMSCIエマージング・マーケット・インデックス、つまり新興国株式指数に採用するかどうかを検討をしています。
中国A株のMSCI指数採用、過度な期待は禁物 - THE WALL STREET JOURNAL
これまでも、俎上に載っては見送られてきたA株ですが、昨年のチャイナショック以降に制度改善が行われた事によって、再度検討対象となったそうです。
昨年のチャイナショックの際は、なんと半分以上の銘柄が取引停止となる異常事態を引き起こしていますし、何より中国ですからね。
売買停止に関するガイドラインを発表したところで、それを信じる人がどれだけいるんだって話ですよ。
新興国株式指数には、既に中国入ってるよ?
今回、MSCIエマージング・マーケット・インデックスへの採用が検討されていますが、以前MSCI指数とはで調べた通り、そもそもこの指数には、既に中国株式が約24%も組み入れられています。
今更中国株式の採用が検討されているとは、一体どういう事なのでしょうか?
実は、中国株式には上海A株、深センA株、上海B株、深センB株、香港株、H株、レッドチップと種類があります。
A株というのは中国国民向けの銘柄で、以前は海外投資家が買うには色々と制限がありました。
そのため、これまで指数に採用されていた中国株というのは、A株以外の銘柄で構成されていました。
現在は、緩和によって香港経由でA株を購入出来るようになりましたので、指数への組み入れ検討も始まったというわけです。
採用されるとどうなる?
今回A株がMSCIエマージング・マーケット・インデックスに採用されますと、将来的には指数の約40%を中国株式が占める事になります。
ただ、一気に40%になるまで組み入れられると市場への影響が大きいですから、少しずつ、段階的に比率が上げられるそうですよ。
個人的には、ちょっと40%は大きすぎると思いますね。
新興国株式ファンドを保有し続けるにしても、購入比率を考え直すか、EXE-i新興国株式ファンドのような別のベンチマークを持つファンドに乗り換える必要が出てくると思いますよ。
採用されるのかどうか、結果は今月15日に発表されます。
目が離せませんよ!
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿