目論見書も運用報告書も読まなくても解るように。
EXE-i新興国株式ファンドは、SBIアセットマネジメントの運用する新興国株式クラスの投資信託です。
厳密にはインデックスファンドではないのですが、パッシブ運用であり、新興国株式クラスにおいて最も実質コストの低い投資信託となりますので詳しく見ておこうと思います。
EXE-i新興国株式ファンド
基本情報
設定日:2013年5月13日決算日:毎年5月12日
運用方式:ファンド・オブ・ファンズ方式
ベンチマーク
なし※FTSE・エマージング・インデックス(円換算ベース)を参考指標としています
手数料
購入時手数料:無し信託財産留保額:無し
信託報酬
信託報酬:0.23%(税込み0.2484%)(内訳)
委託会社:0.10%、販売会社:0.10%、受託会社:0.03%
実質コスト推移
第四期:税抜0.478%(税込0.516%)第三期:税抜0.473%(税込0.511%)
第二期:税抜0.564%(税込0.609%)
第一期∶税抜0.560%(税込0.605%)
組入れETF
シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティETF組入れ比率∶90%
ベンチマーク:FTSE・エマージング・インデックス
iシェアーズ MSCI エマージング・マーケッツETF
組入れ比率∶10%
ベンチマーク:MSCIエマージング・マーケッツ インベスタブル マーケット インデックス
管理人の考察
2種類のETFに投資を行う事で運用する、ファンド・オブ・ファンズ形式の投資信託です。ファンドの信託報酬の他に、保有するETF自体の信託報酬が実質コストに加算されますので、通常の実質コスト計算方法で算出したコストよりもその分高くなります。
それでも、たわらノーロード新興国株式など通常の新興国株式クラスのインデックスファンドよりも実質コストは低くなりますので、国内の新興国株式インデックスファンドはまだまだコストが割高だと言えると思います。
EXE-i新興国株式ファンドは、その性質上ベンチマークを持っていません。
組入れ比率90%のシュワブエマージング・マーケッツエクイティETFがベンチマークとするFTSE・エマージング・インデックスを参考指標としています。
あくまでも参考指標ですので、「インデックスファンド」にこだわるのであればたわらノーロード新興国株式をオススメします。
FTSE・エマージング・インデックスと、MSCIエマージング・マーケッツ・インデックスでは指標として何か異なるのか、以下組み入れ国比率の表を作ってみました。
MSCIエマージング・マーケッツ・インデックス
組入れ国 | 比率 |
---|---|
中国 | 23.64% |
韓国 | 15.44% |
台湾 | 11.68% |
インド | 8.11% |
南アフリカ | 7.59% |
その他 | 33.55% |
FTSE・エマージング・インデックス
組入れ国 | 比率 |
---|---|
中国 | 21.14% |
台湾 | 14.56% |
インド | 11.54% |
ブラジル | 9.25% |
南アフリカ | 8.25% |
その他 | 35.26% |
大きな違いとして挙げられるのは、FTSE・エマージング・インデックスには韓国が組み入れられていない事です。
これは、FTSEのインデックスでは韓国が先進国として扱われているためです。
そのため、例えば先進国株式でたわらノーロード先進国株式を、新興国株式でEXE-i新興国株式を保有すると、分散先として韓国が抜け落ちてしまう事となります。
厳密なインデックスファンドでなくても構わないという人、韓国へ分散投資しなくても構わないという人にとっては、投資候補となるファンドであると思います。
ちなみに管理人は、確定拠出年金でEXE-i新興国株式ファンドを、証券口座ではたわらノーロード新興国株式を積み立てています。
スポンサーリンク
0 件のコメント :
コメントを投稿