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楽天とバンガードのタッグによって生まれた楽天・バンガードシリーズ。
バンガード社の運用する各種ETFへ気軽に投資できるとあって、登場と同時に大人気ファンドシリーズとなりました。
その中でも楽天・全米株式・インデックスファンド(以下、楽天VTI)は特に人気で、急激な勢いで純資産総額が増加しています。
本日はこちらの楽天VTIについて詳しく見ていきたいと思います。
基本情報
設定日:2017年9月29日決算日:毎年7月15日
ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
投資対象:バンガード・トータル・ストックマーケットETF(VTI)
現物株式を揃えるのではなく、ETFへ投資するファンド形式をとっています。
ファンドにかかる費用
購入時手数料:無し信託財産留保額:無し
信託報酬:0.12%(税抜き)
VTI経費率:0.04%
ETFを購入するタイプのファンドですので、信託報酬の他にVTI自体の信託報酬が加算されます。
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の詳細
楽天VTIはインデックスファンドと言いながらも米国ETFを投資対象としています。投資対象であるVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)とはどのようなETFなのでしょうか?
Vanguard社とは
VTIを運用するVanguard社は、アメリカを本拠地とする投資信託運用会社です。
個人向けインデックスファンドを世界で初めて販売したという、インデックスファンドのパイオニア的存在です。
何より投資家から高い支持を受けているのは、その経費率(信託報酬)の低さにあります。
日本でも人気のETFの経費率は
全世界株式のVT:0.10%
米国株式のVTI:0.04%
S&P500のVOO:0.04%
新興国株式のVWO:0.14%
と、これら以外にも経費率0.1%代~0.1%以下という超低コストファンドを多数運用しています。
VTIのベンチマーク、経費率について
ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス経費率:0.04%
経費率は脅威の0.04%!
ETFと投資信託の違いはありますが、0.1%、0.2%の信託報酬で大騒ぎしている日本のインデックス投資界は、まだまだ成熟しきっていないなと実感させられます。
VTIの投資対象
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスへの連動を目指すファンドです。これは米国全ての銘柄を網羅する指数であり、3500以上の銘柄を時価総額比重で保有しています。
日本におけるTOPIXのような指数ですね。
S&P500との比較
米国株指数でインデックス投資家に人気な指数といえば、S&P500ですね。投資の神様ウォーレン・バフェット氏が、自分の死後の遺産の9割をS&P500に投資するよう指示したとされることで有名です。
S&P500は、500銘柄の大型株により構成されています。
一方VTIの指数であるCRSP USトータル・マーケット・インデックスは、中小型株を含む米国全ての銘柄により構成されています。
この二つの動きは似ているようで、長期的なパフォーマンスには大きな差があります。
上記の表はVTI(オレンジ)とIVV(緑)の2001年5月24日(VTI設定日)以降のリターン比較チャートです。
IVVはS&P500に連動するETFで経費率はVTIと同じ0.04%。
小型株、中型株は大型株に比べ高い成長性があり、それらを組み込んでいるVTIの方が高いリターンを実現しています。
成長性が高い反面、不況時には大型株よりも大きく株価を下げてしまう可能性のある中・小型株ですが、2008年のリーマンショック時にもS&P500より高いリターンを出し続けています。
上記したバフェットの発言からS&P500派の投資家は多いと思いますが、より高いリターンを求めるのであればVTIに分があると言えます。
VTIを直接購入できないの?
VTIは米国で上場しているETFです。日本の証券会社でもVTIを直接購入する事が可能です。
直接VTIを購入する事ができるにも関わらず、わざわざ楽天VTIに投資する利点は何でしょうか?
楽天VTI | VTI | |
---|---|---|
経費率(税込) | 0.1696% | 0.04% |
売買手数料 | 無し | 約定代金の0.45% (最低5ドル、最高20ドル)※1 |
為替手数料 | 無し | 0.5銭~25銭※2 |
最低投資金額 | 100円 | 1口(140ドル程度)※3 |
※2:SBI証券のFXで米ドル調達時のスプレッド0.5銭、楽天証券は25銭
※3:2018年6月現在
VTIは外国株式扱いのため、購入するには外貨調達や売買時に多くの手数料がかかります。
VTI自体は1口から購入できますが、小口購入では購入金額に占める手数料の割合が大きくなり、いわゆる手数料負けをしてしまいます。
そのため、投資する際にはある程度多額の金額が必要となります。
一方の楽天VTIは信託報酬は割高になりますが、売買手数料ゼロ、証券会社によっては100円から購入する事が可能です。
多くの資金で一括投資できるのであればVTI。
少額から積み立て投資をするのであれば楽天VTIが適していると思います。
まとめ:米国投資の最有力
S&P500、VTIとの比較をしてみましたが、リターン面、手軽さ面から楽天VTIが米国株式投資の最有力ファンドになると感じました。楽天VTIに積み立て続けるのも良し、数10万円~100万円程度となった時にはVTIへリレー投資するのも良いのではないでしょうか。
私も積立てを開始しました!
手軽に米国株式全てに投資できる楽天VTI、アメリカ最強と考える人に強くオススメです。
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