そうすれば世界は平和になる。
家庭においても仕事においても、少し前までそれが普通だと思われていた価値観を改めなくてはならない世の中になってきました。
子供の頃、悪いことをして親や先生からゲンコツをもらったり、仕事でミスをして上司から厳しく叱責されたり。
我々中年以上の世代はそれが普通の事として行われた時代を生きてきたわけですが、今の時代そんなことをしたら虐待だ、パワハラだと大きな問題となってしまいます。
我々も現代の価値観に対応していかなければならないのですが、分かっていても長年染み付いた考えを改めるというのはなかなか難しいものです。
「人を動かす」は、厳しい言葉や態度に人を従わせる力など全く無く、相手の立場に身を置くことこそが人の心を自分の思う方向へ動かす唯一の方法なのだと訴えています。
この本の初版は1936年、80年以上も前に書かれた本だというのに、まさに今世の中に求められている事ばかりが書かれていることに驚きました。
カーネギーにやっと、日本人が追い付いてきたんですね。
80年、だいぶ時間がかかったものです。
仕事の役に立てばと思って読んだ本ですが、社会人も子を持つ親も人間関係に悩んでいる人も、いやむしろ現代に生きる人全員が読んで悔い改めるべきなんじゃないかな。
そう思える一冊でありました。
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