本当に??
インデックス投資の出口戦略として、4%ルールというものがあるそうです。
毎年4%経済成長していく事を前提として毎年4%ずつファンドを売却していけば、理論上永久に無くならないのだとか。
毎年4%の経済成長という前提がだいぶ現実離れしている気がしますが、ザックリ計算してみました。
算出条件
・基準価額10,000円の投信を10,000円(10,000口)購入
・毎年4%基準価額が上昇
・4%上昇後の評価額から年に1度4%を売却する
売却頻度をどう計算しようか悩んだのですが、あまり細かい計算は面倒だったので年に1回売却を行う形で計算しています。
その結果が以下のグラフ。
赤線グラフが残金、青線グラフが口数残です。
取崩しを始めて164年後においても約75%の金額が残っています。
金額は残っているのですが、売却するために必要な口数が1口未満となってしまうため、4%の売却ができなくなります。
全然、永久じゃなかった。
とはいえ、枯渇するのが164年後なんてもはや自分の死後、なんなら自分の孫ですら生きてないので、まぁ永久ではないにしてもかなり長い期間資産を維持できそうです。
ちなみに次のグラフ、4%売却した時の手元に得られる金額推移なのですが
取崩すたびに評価額は減少、逆に1口当たりの利益が増加していくので売却時にかかる税金額が増えていきます。
その結果、手元に得られる金額は年々減少していくことになります。
4%定率で取崩すのは長く資産を保持できるという点では有効ですが、手取りが減ってしまうというのは厳しいものがありますね。
せっかく貯めた資産を効果的に使用できないですし、個人的にこの方法はちょっと疑問が残りました。
結論
・年間で評価額の4%を取崩すと、164年後まで取り崩し続けられる。・評価額の減少+売却時の税金が増加するため、年々手元に得られる金額は減少する。
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