固い運用に
2018年5月16日更新
確定拠出年金に関する法律の改正により、運用商品の上限数が35本に制限されることになりました。
この改正をうけSBI証券は5年間をかけて運用商品数を現在の67本から35本以下に削減する事を発表しています。
削減対象ファンドは発表され次第当ブログでもお伝えします。
【SBI証券】 iDeCoの運用商品を比較(国内株式インデックスファンド)
【SBI証券】 iDeCoの運用商品を比較(海外株式インデックスファンド)
【SBI証券】iDeCoの運用商品を比較(インデックス型バランスファンド)
【2017年3月更新】
SBI証券の確定拠出年金は運用商品が多く、選ぶのも一苦労ですよね。
今回は、国内外債権ファンドについて積立に適したファンドを考えてみたいと思います。
国内債権ファンド
ファンド名 | ベンチマーク | 信託報酬 | 実質コスト | 1年リターン | 決算 |
---|---|---|---|---|---|
三菱UFJ国内債券 インデックスファンド (確定拠出年金) |
NOMURA-BPI | 0.12% | 0.12% | -0.39% | 2月20日 |
野村日本債券ファンド (確定拠出年金向け) |
NOMURA-BPI | 0.55% | 0.55% | -0.24% | 1月24日 |
・三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)
NOMURA-BPI総合をベンチマークとする、一般的な国内債権インデックスファンドです。
期待リターンの低い債権ファンドではコストが大きくリターンに影響を及ぼしますが、実質コストも十分低くベンチマークからの乖離も-0.1%とほぼベンチマークに連動した運用がされています。
金利の上昇による価格低下リスクはありますが、その点を考慮しても国内債権ファンドの保有をするのであれば、迷わずこのファンドを選ぶべきです。
・野村日本債券ファンド(確定拠出年金向け)
NOMURA-BPI総合をベンチマークとするファンドですが、信託報酬も高く投資する必要性を全く感じません。
先進国債権ファンド
ファンド名 | ベンチマーク | 信託報酬 | 実質コスト | 1年リターン | 決算 |
---|---|---|---|---|---|
三井住友・DC外国債券 インデックスファンド |
シティ世界国債 インデックス (除く日本、円ベース) |
0.21% | 0.24% | -3.23% | 3月31日 |
野村外国債券 インデックスファンド (確定拠出年金向け) |
シティ世界国債 インデックス (除く日本、円ベース) |
0.21% | 0.23% | -3.21% | 5月10日 |
EXE-i 先進国債券ファンド |
シティグループ 世界BIG債券 インデックス |
0.23% | 0.45% | -1.13% | 5月12日 |
インデックスファンド 海外債券 ヘッジあり(DC専用) |
シティ世界国債 インデックス (除く日本、 ヘッジあり、円ベース) |
0.26% | 0.2794% | -1.55% | 10月26日 |
・三井住友・DC外国債券インデックスファンド
低コスト先進国債権インデックスファンドです。
運用報告書を見ても、ベンチマークにほぼ連動しトラッキングエラーも小さいですが、後述の野村外国債券インデックスファンドに1年リターンで負けています。
ベンチマークとの乖離率の差、実質コストの差がもろに影響した結果となっています。
・野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)
低コスト先進国インデックスファンドです。
上記三井住友・DC外国債券インデックスファンドよりも1年のリターンで勝っています。
実質コスト、ベンチマークとの乖離が若干こちらのファンドの方が小さかったためこの差が発生しています。
・EXE-i先進国債権ファンド
ファンド・オブ・ファンズ方式の債権ファンドです。
ベンチマークはありませんが、シティグループ世界BIG債権インデックスを参考指標としています。
シティ世界国債インデックスは、各国の国債により運用されていますが、シティグループ世界BIG債権インデックスは国債だけでなく社債や担保付債権にも投資されています。
固く国債のみでの運用を希望するか、社債等各種債権も含みたいかを考える必要があるかと思います。
・インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)
シティ世界国債インデックスをベンチマークとしておりますが、こちらは為替ヘッジを行うファンドとなります。
為替ヘッジを行うことで、信託報酬は高くなりますが、為替の変動による価格変動リスクを抑えることが出来ます。
1年リターンでは、他の先進国債権ファンドよりも勝っていますが、為替の影響によるところですね。
円高傾向ですとヘッジ有りのほうが良い結果となり、円安傾向ですとヘッジなしがリターンが高くなります。
ヘッジ有りを選ぶか無しを選ぶか、個人の好みになります。
新興国債権ファンド
ファンド名 | ベンチマーク | 信託報酬 | 実質コスト | 1年リターン | 決算 |
---|---|---|---|---|---|
三菱UFJ DC 新興国債券 インデックスファンド |
JPモルガンGBI-EM グローバル・ ダイバーシファイド (円換算ベース) |
0.52% | 0.64% | +11.70% | 1月26日 |
・三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド
新興国の公社債へ投資するインデックスファンドです。
新興国の債権は、国の信用性の問題から金利が高く設定されている傾向があるのですが、なにぶん信用性が低いのですから、必然的に価格低下リスクも高くなります。
わざわざ新興国債権に投資する必要はないと考えます。
まとめ
現在私は、確定拠出年金でもNISAでも債権ファンドは保有していません。世界的に低金利となっている現状、金利上昇による価格低下リスクがあると判断しているためです。
また確定拠出年金では期待リターンの高い商品、つまり海外株式ファンドを積立てる予定としていますので、今後も購入する予定はありません。
ただ、もし債権ファンドを保有するのであれば
・三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)
・野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)
上記を選ぶと思います。
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