口を出すべきか否か。
社員全員に、会社から一通のメールが届きました。
会社のメインバンクよりiDeCoの紹介があり、社員向けに説明会を開催したいとのこと。
加入対象者拡大に伴い、プロモーションに力を入れているのだそうです。
弊社のような零細企業にまで持ちかけてくるあたり、その本気度が伺えます。
でもまぁ、銀行のiDeCoなんてボッタクリファンドのオンパレードだろうと冷やかし気分でHPを確認してみたのですが、意外にもすべてのアセットクラスで低コストインデックスファンドが名を連ねていました。
商品数も絞りこまれておりシンプルで分かりやすく、非常に好感が持てます。
銀行もなかなか侮れませんね。
と、一瞬感心しかけましたが運営管理手数料年間約5000円、資産額による免除や割引も無しとの記載を見て、やはり銀行に期待すべきではないなと真顔になってしまいました。
申し込み前にちゃんと調べて!
私の務める会社にこのような紹介があったという事は、おそらく世の多くの会社にも、同様な紹介がされているものと思われます。説明会と称して社員を集め、申込みまで一気にやってしまおうと画策しているのでしょうか。
でもちょっと待って!
説明会に出る前に、その金融機関が加入に適しているのかどうか、しっかりと調べましょう。
チェックポイントは
①運営管理手数料
金融機関によっては、資産額が一定金額以上になると運営管理手数料が無料となる金融機関があります。加入しようとしている金融機関の運営管理手数料を確認しましょう。
②運用商品の信託報酬
酷い金融機関では、国内株式インデックスファンドや先進国株式インデックスファンドで0.8%を超えるような非常に高い信託報酬のファンドがラインナップされている場合があります。信託報酬の大きさは、そのままリターンに跳ね返ります。
非常にザックリの目安ですが、
国内株式、国内債券であれば、税抜き0.2%未満。
先進国株式、先進国債券であれば、税抜き0.25%未満。
最低でも上記信託報酬未満であれば、積立しても構わないのではないかと私は考えます。
基本的には2社のみ
運営管理手数料、運用商品の信託報酬。この2点で考えた場合、SBI証券と楽天証券の2金融機関しか選択肢がないと考えています。
SBI証券は資産額50万円以上で運営管理手数料0円。
楽天証券は資産額10万円以上で運営管理手数料0円となります。
もちろん両社とも低コストインデックスファンドがラインナップされています(中には高コストファンドが罠のように紛れていますが)。
何もわからないまま説明会に参加し、雰囲気に流され加入してしまわないよう下調べは必須ですよ。
それにしても気になるのは、今回の勧誘により社員数の少ない我が社でも説明会に参加して、そのまま加入してしまう同僚が出てしまうのではないかという事。
既にiDeCoに加入している人間として、口を出すべきかどうか悩ましいところです。
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